Updated on 2019-01-16 (水) 23:43:52
1000枚の小さな写真で大きな1枚を生み出す†コンピュータによる画像特徴の抽出と、その利用例としてフォトグラフィックモザイク(Photograhic Mosaic)の研究を進めています。 アルバムの中の多数の写真を小さくして組み合わせ、1枚の大きな写真を作成するという、コンピュータによるメディア処理の一例です。
![]() レオナルド・ダ・ヴィンチ作 「最後の晩餐」のPhotograhic Mosaic
概要†多数の写真を並べて貼り合わせるコラージュは、アートの表現の一手法です。その中で、全体として1枚の大きな写真となるよう、小さい写真をバーツとして膨大に貼り合わせたものは、写真モザイク(photographic mosaic)と呼ばれます。 これはTVなどで匿名の証言者の顔を隠すモザイク処理とは異なります。 コンピュータで大量の画像から自動で色情報を抽出し、それに基づいてターゲット画像を構成する部分に当てはめるのに最適な要素画像を計算することにより、モザイク画像が生成できます。 上の例は、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画「最後の晩餐」を、多数のいろいろな小画像により構成したものです。目を細めてみると、原画がうかびあがってきます。 現在は、要素画像の色だけでなく、その構図までを計算対象に含め、より少ない枚数の要素画像をより大きく使ったモザイク画像の生成のため、アルゴリズムを改良中です。 |